看板は“一人では掲げられない”──支えてくださる協力企業様へ感謝を込めて

広告代理店として、そして屋外広告という看板の世界に携わる者として、日々の仕事は一見すると単独で完結しているように思われるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。今回は、私が看板業に従事する中で痛感した「支え合い」の大切さについて、お話したいと思います。


私は、父が立ち上げた広告代理店を引き継ぎ、屋外看板の賃貸業を中心に事業を続けてまいりました。 引き継いだ当初は、父の背中を見て仕事を覚えていたこともあり、「ある程度の流れは掴んでいる」と、自分なりに自信を持っていました。どこかで“何とかなるだろう”という楽観的な気持ちもあったのだと思います。

ところが、そんな私の甘さが露呈した出来事がありました。

ある時、とあるクライアント様より看板掲出のご依頼をいただき、デザインデータも無事に納品されました。 私はそのデータを協力企業様へと送付し、「これで仕事は完了」と安堵していたのです。

しかし──

協力企業様から一本の電話が入りました。

「このデザイン、看板の寸法と合っていないぞ。このまま出力したら、ボヤけた看板になる。看板サイズ、ちゃんと伝えたのか?」

私はその瞬間、冷や汗が流れました。 事実、寸法の確認が曖昧だったのです。

さらに厳しいお言葉もいただきました。 「そのまま製作して掲出したら、クライアントに怒鳴られるのはお前だぞ。やり直しになったら、費用も全部お前持ちだ。わかってるのか?」


幸い、クライアント様には事情をご説明し、デザインの再提出を経て、無事に正しい看板が完成。掲出まで漕ぎつけることができました。

この出来事は、私にとって非常にショックであり、同時に大きな学びでもありました。 私は「看板業の流れを掴んでいる」と思っていたのではなく、「掴んでいる“つもり”」だったのです。

何より、見落としを指摘し、強く注意してくださった協力企業様の存在があったからこそ、最悪の事態を防ぐことができました。


その後、私は考え方を改めました。 分からないことは、分かったフリをせず、すぐに聞く。 協力企業様からも「分からないなら、必ず相談しに来い。恰好ばかりつけてると、後で痛い目に遭うぞ」と、心あるアドバイスを頂きました。

それ以来、私は製作現場との連携をより重視するようになりました。 私一人では看板は掲げられない。 そのことを痛烈に実感したからです。


広告代理店として、クライアント様の信頼に応えるのは当然のことです。 しかし、それを支える“現場のプロフェッショナル”がいることを、私は絶対に忘れません。

時には厳しく、そして誠実に指摘してくださる協力企業様がいたからこそ、今の私、そして今の弊社があります。

この場をお借りして、改めて深く感謝申し上げます。


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