「肩書きが外れた場所で、本当の情報と人脈は動き出す」
講演会やセミナーというと、「勉強の場」という印象が強いかもしれません。
しかし実際に参加してみて感じたのは、価値があるのは講演内容だけではない、むしろその後に用意された“場”こそが本番だということでした。
懇親会の席では、名刺に書かれた肩書きや会社名よりも、「誰と誰が同じ空間にいるか」がすべてです。銀行主催の経済セミナーという共通点があるだけで、普段なら交わらない人たちが自然に同じテーブルを囲みます。そこでは営業トークも、自己PRも必要ありません。世間話や昔話の延長線上で、仕事の話が静かに始まる。そんな感覚でした。
特に印象的だったのは、再会した同級生や、かつての記憶に残る人物が、全く違う立場で目の前に現れたことです。人は年月とともに変わります。しかし、その変化を知るきっかけは、日常の中にはほとんどありません。非日常の場に身を置いたからこそ、見えた景色でした。
屋外広告の仕事でも同じことが言えます。
「このエリアに詳しい人はいないか」
「誰が土地を押さえているのか」
こうした情報は、ネット検索ではまず出てきません。肩書きを外した人間同士の会話の中で、ぽろっと出てくるものです。
今回の経験を通じて改めて感じたのは、
情報も人脈も、整えられた場ではなく、偶然が起こる場に集まる
ということでした。
忙しいから行かない。自分には関係なさそうだから断る。
その判断が、知らないうちに選択肢を狭めているのかもしれません。
無理をする必要はありません。ただ、声がかかったときに「一度行ってみるか」と思えるかどうか。
その小さな一歩が、後になって振り返ると、意外と大きな差を生んでいるものです。