「懇親会は“営業の場”ではない ― 信頼が静かに始まる立ち振る舞い」
講演会やセミナーの後に用意されている懇親会。
正直なところ、「名刺交換大会」「営業合戦」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。私自身、以前はどこか構えて参加していました。
しかし、
今回あらためて感じたのは、**懇親会は「売り込む場」ではなく「人となりが自然に伝わる場」**だということです。
懇親会では、講演中の肩書きや立場よりも、ふとした会話や立ち振る舞いが強く印象に残ります。誰に対しても態度を変えないか。話を奪わず、相手の話をきちんと聞いているか。場の空気を読み、無理に目立とうとしていないか。
今回の懇親会でも、私は積極的に名刺を配ることはしませんでした。
むしろ意識したのは、「自分から売らない」「聞かれたら正直に話す」という姿勢です。
偶然隣に座った不動産会社の社長が中学時代の同級生だったことも、こちらが構えていなかったからこそ、自然に会話が弾んだのだと思います。また、コンパニオンとして参加されていた女性が、実はそのコンパニオン派遣会社の代表だったという出来事も、こちらが立場で人を見る態度を取っていなかったからこそ、会話につながったのだと感じています。
懇親会では、「何を話したか」よりも「どう接したか」が後から効いてきます。
後日、「あの時、感じの良かった人」「ちゃんと話を聞いてくれた人」として思い出してもらえるかどうか。そこが分かれ目でしょう。
営業というと、どうしても前に出ること、成果を持ち帰ることを意識しがちです。
しかし懇親会では一歩引き、場を尊重し、人を尊重する。その姿勢こそが、後の紹介や相談につながる“静かな営業”になるのだと思います。
未知の場に飛び込み、無理はしないが逃げもしない。
そんな立ち振る舞いが、結果としてご縁を育ててくれる――今回の懇親会は、そう実感させてくれる時間でした。