見えないところでつながっている

先日、非常に小さな案件を、いつもお世話になっている協力会社様にお願いしました。

規模としては決して大きくありません。
正直に言えば、「このくらいならお願いできるだろう」と思っていました。

ところが、社長から返ってきた言葉は意外なものでした。

「設備の関係で、うちに頼むよりも他社に依頼した方が良いですよ。」

一瞬驚きました。
自社で受けることもできたはずです。
それでも、より適した会社を紹介してくださった。

さらに驚いたのは、その紹介された会社名でした。
以前、まったく別件で依頼したことのある会社様だったのです。

しかも、普段お世話になっている協力会社様と、その紹介先様は旧知の仲だということ。

業界は広いようでいて、実は深いところでつながっている。
その事実を、あらためて実感しました。

紹介先を訪問すると、私が到着する前に要件はすでに伝わっていました。
話はとてもスムーズに進みました。

ああ、支えられているのだな、と素直に思いました。

私たちは、ともすれば「自社の力」で仕事が回っているように錯覚します。
しかし実際は違う。

適切な助言をくれる協力会社様がいる。
迅速に動いてくれる他社様がいる。
見えないところで信頼が行き交っている。

その積み重ねの上に、私たちの仕事が成り立っている。

今回、強く感じたのは、
本当に信頼できる関係とは、「自分で抱え込まない勇気」を持てる関係なのだということです。

無理に引き受けない。
より良い選択肢を示す。
そして、自然につなぐ。

そこには、声高なアピールも、過剰な説明もありません。
ただ、長い時間をかけて築かれた信頼があるだけです。

業界の広さと深さ。
そして、見えない縁。

自分も会社も、一人でも一社でも回っているわけではない。
支えてくださる方々がいるからこそ、仕事が続いている。

当たり前のことですが、
ときどきこうして思い知らされる出来事がある。

そのことに、感謝しながら。

そして、自分もまた誰かを静かに支えられる存在でありたいと、そう思った一日でした。