決断とは、勇気ではなく覚悟なのかもしれない
仕事をしていると、日々さまざまな決断を迫られます。
新しい案件を受けるか。
新しい提案をするか。
一歩踏み出すか、それとも見送るか。
経営者であれば、その繰り返しです。
若い頃の私は、決断とは勇気を持つことだと思っていました。
怖くても前に進む。
迷っても挑戦する。
その姿勢が大切なのだと考えていました。
もちろん、それも間違いではありません。
しかし、年齢を重ねるにつれて、少し考え方が変わってきました。
決断に必要なのは、勇気だけではない。
むしろ、覚悟のほうが大切なのではないかと思うようになったのです。
勇気は、その瞬間の力です。
一方で、覚悟は、その先の責任を引き受ける力です。
決めること自体は、一瞬で終わります。
しかし、決めたあとには必ず責任が伴います。
うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。
想定外のことが起きることもあります。
それでも、自分で決めたことなら、自分で向き合う。
その姿勢が覚悟なのだと思います。
これまで仕事を続けてきて、何度もそんな場面に出会いました。
土地勘のない地域で看板候補地を探したこと。
急な講演会への代理出席を引き受けたこと。
新しい営業方法に挑戦したこと。
もちろん、不安はありました。
絶対にうまくいく保証もありませんでした。
それでも動いたのは、勢いだけではありません。
自分で決めた以上、その結果も受け止めようと思ったからです。
振り返ると、良い経験になったことの多くは、この覚悟の先にありました。
最近は特に感じます。
仕事には、正解が用意されているわけではありません。
どちらを選んでも、不安は残ります。
迷いも消えません。
だからこそ、正解を探し続けるよりも、自分で選んだ道を正解にしていく姿勢が大切なのだと思います。
以前のブログで、「急がないことと、動かないことは違う」という話を書きました。
考えることは大切です。
迷う時間にも価値があります。
しかし、最後は決めなければ前には進みません。
そして、決めた以上は腹をくくる。
この順番が大切なのだと思います。
年齢を重ねるほど感じます。
決断とは、派手なものではありません。
大きな声で宣言するものでもありません。
静かに受け入れるものなのかもしれません。
うまくいっても、うまくいかなくても、自分で責任を持つ。
その覚悟が、人を少しずつ成長させてくれるのだと思います。
これからも私は、勇気だけに頼るのではなく、覚悟を持って仕事に向き合っていきたいと思います。
考え、迷い、決める。
そして、その先の責任を受け止める。
その積み重ねが、信頼につながり、仕事を育てていくような気がするのです。