結果を追わない人ほど結果に恵まれる
仕事をしていると、どうしても結果が気になります。
契約は取れたか。
問い合わせは増えたか。
売上は伸びたか。
経営者である以上、結果から目を背けることはできません。
私も毎日のように数字を見ています。
だから、「結果を追わない」という言葉には、少し違和感を覚える方もいるかもしれません。
もちろん、結果は大切です。
目標を持つことも必要です。
では、なぜ「結果を追わない人ほど、結果に恵まれる」と感じるのでしょうか。
それは、長く仕事を続ける中で、結果には直接追いかけても届かないものがあると気づいたからです。
営業に行けば、すぐに契約が決まるとは限りません。
丁寧に提案しても、断られることがあります。
時間をかけて準備しても、思うような成果につながらないこともあります。
そんな経験は、一度や二度ではありません。
若い頃は、そのたびに焦っていました。
「もっと営業件数を増やそう。」
「もっと強く売り込もう。」
結果だけを見て行動を変えていたように思います。
しかし、そのやり方は長く続きませんでした。
焦るほど視野は狭くなり、お客様を見るよりも数字を見るようになってしまったからです。
あるときから、少し考え方を変えました。
結果だけを見るのではなく、その前にある行動を大切にしようと。
約束を守る。
連絡を欠かさない。
相手の話を最後まで聞く。
一つひとつの仕事を丁寧に積み重ねる。
目立つことではありません。
すぐに数字へ表れることでもありません。
それでも、不思議なことに、その積み重ねが紹介につながり、新しいご縁につながることが増えてきました。
振り返ると、成果は追いかけて手に入れたというより、積み重ねの先で迎えに来てくれたような気がします。
以前のブログで、「焦らない人ほど、長く続く」と書きました。
今回も、伝えたいことは同じです。
本当に大切なのは、今日できることを今日きちんと行うこと。
その積み重ねが、未来の結果をつくっていきます。
もちろん、結果を振り返ることは欠かせません。
うまくいかなかった理由を考える。
改善する。
次に生かす。
その姿勢は必要です。
ただ、結果だけに心を奪われてしまうと、大切な土台が見えなくなります。
信頼は数字では測れません。
紹介も、お客様とのご縁も、一朝一夕には生まれません。
だからこそ、目先の結果に一喜一憂するよりも、信頼される仕事を積み重ねることを大切にしたい。
そう考えるようになりました。
年齢を重ねるほど感じます。
結果とは、ゴールではなく、日々の姿勢が映し出されたものなのだと。
今日の一つの約束。
今日の一つの気配り。
今日の一つの誠実な対応。
その積み重ねが、いつか「この会社にお願いしたい」という結果になって返ってくる。
私は、そう信じています。
だからこれからも、結果だけを追いかけるのではなく、結果につながる仕事を、静かに積み重ねていきたいと思います。
その歩みが、十年後も変わらず信頼される会社をつくっていくのだと思うのです。