変わらないために、変わり続ける
仕事を長く続けていると、時代が変わっていくことを実感します。
広告の方法も変わりました。
お客様との連絡手段も変わりました。
情報の伝わり方も、大きく変わっています。
以前なら当たり前だったことが、今では当たり前ではない。
そんな場面も、少なくありません。
だから会社も、変わらなければならない。
最近、そんなことをよく考えます。
ただ、変わること自体が目的になってはいけないとも思っています。
新しいものだから取り入れる。
流行しているからやってみる。
他社が始めたから、自分たちも始める。
それだけでは、会社の軸が少しずつずれてしまうかもしれません。
大切なのは、
何を変えるのかではなく、何を変えずに残したいのか。
そこなのだと思います。
私たちが長く大切にしてきたものがあります。
約束を守ること。
一つひとつの仕事を丁寧にすること。
お客様の立場に立って考えること。
協力会社の皆様との関係を大切にすること。
困ったときに逃げず、最後まで向き合うこと。
こうしたものは、時代が変わっても変えたくありません。
むしろ、これからも残していきたい。
では、どうやって残していくのか。
そこで、変化が必要になります。
昔と同じ方法だけでは、今のお客様に届かないことがある。
今までと同じ広告だけでは、これからの時代に十分な価値を提供できないこともある。
だから、新しい方法を学ぶ。
新しい媒体を取り入れる。
新しい人と出会う。
新しい仕事にも挑戦する。
そうやって方法を変えながら、本当に守りたいものを未来へつないでいく。
それが、「変わらないために、変わり続ける」ということなのかもしれません。
木に例えるなら、根は変えない。
けれど、枝は伸びる。
葉も変わる。
季節によって姿も変わります。
それでも、根がしっかりしていれば、その木は同じ木です。
会社も、それに似ているのではないでしょうか。
新しいことを始めたからといって、昔の自分たちを捨てる必要はありません。
むしろ、これまで培ってきたものがあるからこそ、新しい一歩を踏み出せる。
経験があるから、変化の中でも判断できる。
信頼があるから、新しい挑戦にも人が力を貸してくれる。
そう考えると、変化することは「過去を否定すること」ではありません。
過去から受け取ったものを、未来に合わせて生かしていくことなのだと思います。
年齢を重ねると、変化に対する考え方も少し変わってきます。
若い頃は、新しいことを始めることが成長だと思っていました。
今は、そうとも限らないと感じます。
何を残し、何を変えるのか。
何を守り、何を手放すのか。
その選択をすることも、経営の大切な仕事です。
そして、変えると決めたなら、怖がらずに動く。
守ると決めたなら、流行に流されずに守る。
その判断には、経験だけでなく覚悟も必要です。
これから先も、時代は変わっていくでしょう。
新しい広告が生まれ、新しい技術が登場し、お客様の価値観も変わっていく。
そのたびに、私たちも変わっていかなければなりません。
けれど、どれだけ方法が変わっても、
「あそこなら大丈夫だ」
そう思っていただける会社でありたい。
その本質だけは、変えたくありません。
だからこそ、変わり続ける。
守りたいものがあるから、変わる。
未来へ残したいものがあるから、今のやり方を見直す。
そんな姿勢を忘れずに、これからも一歩ずつ進んでいきたいと思います。
変わることを恐れない。
変わらないことにも、こだわりすぎない。
ただ一つ、守りたい本質だけは見失わない。
それが、長く続く会社をつくるための、私なりの答えなのかもしれません。